2013-04-30

価格改定のお知らせ

オリジナルグッズの価格について、お知らせです。

イラストレーターをはじめた当初より、自分が使いたいと思うようなペーパーグッズを、より多くの方に使っていただきたいという思いでオリジナルグッズを制作してきました。
価格を決めるのはとても難しかったのですが、お手に取っていただきたい一心で、価格を抑えて販売させていただいてきました。

しかし、このたび、価格を見直しさせていただくことにいたしました。
原料の価格や、工程についてもう一度よく考え直し、ほとんどのグッズの価格を変更させていただいております。

私も雑貨を購入するのが好きなので、価格の変更というのはとても心苦しく思います。
けれども、今後も制作を続けて行くにあたって、必要な変更だと考えました。

お買い求めいただく方はもちろん、
お取り扱い店舗さんにもご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞご理解のほどお願いいたします。

今後ともwakitaoグッズをよろしくお願いいたします。

ワキタヨシコ


2013-04-27

春のおはなし創作展のおしらせ

春ですねえ・・と書きたかったのですが、夏のように暑かったり肌寒かったりです。春らしいぽかぽか陽気を体感したい!!

さて、春のおはなし創作展に参加させていただいています。
季節ごとのおはなし創作展、今回で最後だそうです。
毎回参加をさせていただいて、いろいろなお話に触れるきっかけになりました。




●期間:2013年4月27日(土)〜5月26日(日)

●場所:ギャラリー蔵のまち(国登録有形文化財小栗家住宅)
9:00〜16:00    

cafe&shopごんの贈り物(新美南吉記念館内)
10:00〜17:00 ※新美南吉記念館は観覧料210円、喫茶スペースは入場無料です      
※4/30・5/7・5/13・5/14・5/20はお休みです

○参加アーティスト○

伊藤香奈
岩崎香奈
蟹江杏
小原さおり
櫻井亜依
白井美奈子
椿崎和生
ツメサキの世界(石川みほ)
ツリタニユリコ
二宮研二
樋口大寒
ひらのあすみ
ひらのてつお
松永悠一郎
山本正子
ワキタヨシコ
(敬称略)


今回は「里の春、山の春」というおはなしの絵を制作しました。

作品は、ギャラリー蔵のまちに展示していただいています。

ギャラリー蔵のまちの建物、小栗家の中庭には、樹齢140年の白いモッコウバラが咲いています。
そろそろ満開で見ごろです。おそらく・・樹齢日本一・・!!

ぜひぜひお立ち寄りくださいませ♪


2013-04-09

宮城県と福島県に行った話②

宮城県と福島県に行った話①の続きです。 仙台空港に到着してすぐ向かったのが、book cafe 火星の庭さん。
ランチの豆カレー。おいしかった!
物腰の柔らかい店主さんが持ってきてくださった無地のコーヒーカップ、
飲み終わると中から鳥と花が!

東北福祉大学の美術工芸館。建物がレンガ造りだったり、なぜか日本家屋があったり、文化的なカホリのする学内でした。人間国宝の型染め作家、芹沢けい介さん(けい、の字は金へんに圭)のコレクションがたくさんあるのですよ!見ごたえありました。楽しかった。
こちらは、仙台市立博物館。
土器コーナーに釘付けになってしまいました・・
面白い土偶がいました。
これも面白かった!タコの山車の絵。
2日目は、レンタカーを借りて、仙台市内から石巻へ。
街中、道路がひび割れたり建物の1階部分がすっかり廃墟になっている様子をたくさん見ました。津波の水位を記録した看板が歩道橋の脇に付けられていましたが、信号機くらいの高さでした。がれきはもともとあった場所からはほとんど撤去され、まとめて置いてある場所を何箇所も見かけました。

石巻からさらに東の「女川(おながわ)」にも行きました。
ここは被害がとても大きかったところなのですが、よく知らずに近くの方に「女川で食事できるところはありますか」と訪ねてしまいました。現地に行くと港町はすっかり更地で、アホな質問をしてしまったことが恥ずかしくて心底へこみました。けれども、その中でお寿司屋さんが営業を始められたと教えていただいたので、行ってきました。
握りをお願いしたら、その中のウニがむちゃくちゃ美味しくて、ウニ丼も追加!あんなおいしいウニ初めて食べました。
お店の方が少しお話ししてくださったのですが、現在は水位と陸地の高さの差が少なく、まず陸地をかさ上げしなければならない。けれど、かさ上げは土を盛ってならし、また盛ってならし・・を繰り返すため2~3年かかって、街を作るのはその後になる・・とのこと。
「もう疲れちゃったよ」とおっしゃっていました。
さらに驚きなのは、この状況で「復興が進んでいる」ということでした。(原発マネーのおかげもあるようです)まだまだ手付かずの場所がいくらでもあるよ、と伺いました。


3日目は日本3景で有名な松島へ。お土産屋さんに震災当時の写真が張ってあったのですが、お店や道路はキレイに修復されていました。

その後、福島に住む友人に会いに福島市内へ。
生活の様子や事故当時の話など聞かせてもらったり、久しぶりだったのでひたすら近況など楽しく話しました。久々に会えて嬉しかったです。

そして仙台市内に戻り、民芸のお店光源社さんへ。福島の陶芸作家さんのきれいなボウルを買いました。近くに「さんばーど」という外国の民芸専門の姉妹店があると聞いて、駅に戻る途中に寄れるし、ちょうどいいと思って寄って帰ったら(とてもすてきなお店でした。インドの真鍮のブローチを買いました)飛行機にあっさり乗り遅れました・・・ははははは(乾いた笑い)。


長々とお付き合いありがとうございました。
もし、なにか参考になる情報があれば幸いです。

宮城県と福島県に行った話①

昨年11月のことなのですが、宮城県と福島県を旅してきました。

これまで、ニュースや人づてに震災や原発の話をたくさん目にしてきましたが、
名古屋に住んでいると関東以北のように災害を体感していないからか、場所が離れているからか、情報の量も減って、だいぶ復興しているのかな?とかなんだか遠い出来事のように思えてしまう感覚がありました。
でも、実際どうなんだろう、という単純な疑問がずっとあって、現地に行ってみたいな・・と思うようになりました。

何か直接的にお役に立てるような(ボランティアとか)ことは何もしていませんが、現地でお金を使って、普通に観光する、という2泊3日の旅行をしてきました。

見てきてどうだったかというと、津波でさらわれた風景にただ唖然としたこと、復興なんてぜんぜんまだまだで思ったよりも本当に全然進んでない、ということがイヤというほどわかりました。
かなりの長期戦になるのだなということも身にしみて分かりました。

けれども見てきて本当に良かったです。
ずっと支援に携わっている方が、「見に行くだけでもいい。それで他人事だった現地のことが、見て体験することで自分ごとに変わるから」という意味のことを書いていらっしゃったのですが、まさに
その通りでした。

今後も、何ができるかは分からないですし大した支援はできないと思うのですが、なにか「あ、参加したい」と思ったときの行動力には間違いなく直結すると思っています。


*行く前にいくつかのサイトで見学の注意点などを調べたのですが、こちらのサイトがとても参考になりました→石巻百景


その①おわり。その②で行ったところをご紹介します。いいカフェとか!